先日、FOXチャンネルで放送されていたセカンド・チャンスが終わってしまいました。
一週間ほど経ってのエントリー。
このドラマの内容に関しては前回のエントリーにて。
セカンド・チャンス
もし終わってしまったら名残惜しいだろうな~と思っていたのですが、いざ実際最終回を観てみると意外とそんな事もなく。
特に後ろ髪惹かれる事もなく。それはそれで空しくもあり。
好きは好きだったんですけど。
思えば海外ドラマニュースとかでも特に話題に上る事もなかったな~と。
打ち切りドラマなんて、そんなもんなのでしょうか。
とりあえずコーシー飲もうと思う。

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(以下ネタバレ)
やっぱり終わる事に名残惜しくなかったのは、一重に最終回にあったと思う。
何と言いますか、唐突な展開、強引なまとめ方。

やっぱり話の要でもある、オットーの死。
ルッキンググラスと吸収合併を目論むコナーによって、グッドウィン姉弟を不和にする事で
オットーをそそのかす。
ガンを治療する血液を持つ完璧なドナー、ジミーの孫娘グレイシーを誘拐する。
コナーのプライベートジェットで、グレイシーを乗せたまま国外逃亡しようとするコナーとオットー。
そこでオットーが突然の改心。
あれだけ非情な事をしていながら、突然自責の念が生まれるなんて唐突過ぎてちょっと戸惑います。
こんな事までする我々はモンスターだと悟り、コナーを道ずれに航空機のドアを強制的に開け飛び降り死亡。
同じ自殺にしても、飛行機のドアを開けて飛び降りなんて行動が衝動的過ぎてちょっと理解に苦しみます。
そもそもグレイシーを誘拐した事に後悔しているはずなのに、グレイシーともども飛行機墜落の可能性もあったので全く行動が理解できません。
彼が生きていれば研究が進み、これからもっと救える命もあったかもしれないのにわざわざ死を選ぶなんて極端すぎて。
彼も人間嫌いでありながら、いざという時は手を貸してくれたり悪人ではなかったと思うんですけどね。
もちろん罪は免れないでしょうが、それでも死ぬ必要はなかったと思います。
やっぱりこのドラマは、オットーの蘇生技術や研究が要だと思うのです。
彼が死んだとはっては、やっぱり続くものも続かないかなと。
あえて打ち切りだからこういった展開にしたのだと思いますけど。

コナーにそそのかされていたとは言え、それとは無関係にジミーとメアリーはいい関係になっていたので、結局どの道こうなっていたのかも。
目的自体は崇高だったのに、被験者がどうなろうと顧みず非人道的手段を用いてしまった。

ジミーの使っていた水槽はオットーが機能停止し助け出すためにメアリーが壊してしまいました。
薄々わかっていた事ですが、アレクサはジミーの前の実験体で血液ドナーとしての失敗作だとわかりました。
しかしコナーの手によって実験は引き継がれ彼女はジミーと同様の存在になりました。
アレクサの使っていた水槽は、遺伝子によるロックがかけられアレクサにしか使えませんでした。
メアリーは水槽の存在を秘密にしながらも、ルッキンググラスの社員になんとかロックを解除するよう手配しましたが、結局徒労に終わってしまいました。
そしてオットーの置き土産として、ロックを解除した事がオットーのメッセージがメアリーに告げられます。
これでジミーは何とか生きながらえる事ができました。

このドラマではどういった決着をつけるのか、気になっていたのは
・ジミーとメアリーの関係はどうなってしまうのか。
・アレクサと夫はどういう道を選ぶのか。
・ジミーは娘と孫娘に自分の正体を明かすのか。
の3点でした。

ジミーとメアリーの関係は今回の事もあり、後退してしまったように思います。
メアリーは兄の葬儀をするため故郷であるインドに一度帰ってしまいました。
ただオットーの存在が暗い影を落とし、以前のような関係には戻れないのかも。
それでもジミーはメアリーの命の恩人でもあり、メアリーもまたジミーの命を助けたという事実は変わらないので、やはり運命の相手なのではないかと思います。
それでも状況の複雑さが、二人の関係を困難にしているように思えます。

元はと言えばこうなったのは、産業スパイでもあったアレクサのせいではあると思うのですが、
そもそもと言えば、オットーが彼女を使って実験をして見捨てた事に全ての発端があると思うので一概に彼女は責められないのかも。
オットーが見捨てコナーに助けられたとなれば断れないでしょうし。
そのオットーもメアリーの命を助ける一審で倫理的に問題のある実験に着手したわけでなので。
そう思うと、悪意からはじまった事ではなくただただ悲劇だったのかなと。
そして自分だけ若返ってしまったアレクサですが、夫も消えゆく寿命を何とか説得して自分と同様に若返らせようと悪事に手を染めてしまいました。
彼はその事に責任を感じ自然による死を受け入れる事を選びます。
でも若返った彼女にとっては、再び新しい人生を歩めるのかもしれません。
それでもこれまでしてきた事は消えないわけですが。

そしてこれまでしてきたコナーの悪事も、FBIに知れ明るみになってしまいました。
そうなるとデュヴァルの言っていた事が真実だとわかり疑いも晴れましたが、今度はジミーとの関係が疑われてしまいます。
もしジミーの存在が知れてしまったら、政府の監視下に置かれともすれば実験台になるかもしれない事を危惧しました。
そのためデュヴァルから、娘や孫娘に真実を告げるどころかしばらくは距離を置けと言われてしまいます。
むしろ最終回ではそこを期待していたのですが、家族に真実を明かす事から遠のいてしまいました。
その事が一番モヤモヤしてしまいますね。
ほとぼりが冷めるまでと言うような事を言っていたので、いずれは戻れるのでしょうが・・・

そして多くの犠牲を払いながらも、無事丸く収まったのかと思いきや、次へと繋がる不穏な伏線が・・・
このへんはやっぱりという感じですね。
FBIの調べでコナーの実験には、金魚も研究対象に含まれていました。
そしてその金魚が狂暴化し互いに争いをはじめ死滅してしまった事がわかります。
同様の実験を受けていたアレクサやジミーも副作用でいずれこうなる事を示唆しています。
デュヴァルがその事を知り行きつけのバー(中華料理屋?)でジミーの電話がなるところで話は終わってしまいました。
一応話としてはまとめつつも、次なる展開がありそうで。
でもいくら未完に終わったとは言え、最近よくあるHEROESやプリズン・ブレイクやヴェロニカ・マーズのように復活という事はなさそうですね。
同じく1シーズンで打ち切られたファイヤーフライのようなカルト的な人気もなさそうですし。

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